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第17回日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

ご挨拶

第17回日本小児耳鼻咽喉科学会
ご挨拶(第一弾)

富山大学学術研究部医学系小児科学
足立 雄一
富山大学学術研究部医学系耳鼻咽喉科学
将積日出夫

2022年7月21日(木曜日)22日(金曜日)に富山市の富山国際会議場で第17回日本小児耳鼻咽喉科学会学術講演会を開催します。発達段階にある子どもたちにおける耳・鼻・喉のトラブルは、子どもたちならびにその保護者にとって大きな負担となるばかりでなく、子どもたちの将来にも大きく影響します。また、2019年末から始まった世界規模の新型コロナ禍によって、子どもたちの心身の健康にさまざまな影響を与えています。そのような状況下で開催する今回の学術講演会では、「かけがえのない子どもたちのために」をテーマとして耳鼻咽喉科医と小児科医がそれぞれの立場から、“with & after corona 時代”の小児耳鼻咽喉科領域の診療ならびに社会貢献を考える機会になればと思います。皆さんの多数のご参加をお待ちしております。

第17回日本小児耳鼻咽喉科学会 総会・学術講演会 挨拶 第二弾

いよいよ富山で第17回日本小児耳鼻咽喉科学会 総会・学術講演会を開催する日が近づいてきました。成長ならびに発達段階にある小児期の耳・鼻・喉のトラブルは、子どもならびにその保護者にとって大きな負担となるばかりでなく、将来の心身の健康にさまざまな影響を及ぼします。そこで、今回の学術講演会では「かけがいのない子どもたちのために」というテーマでいろいろな企画をご用意しました。今回も新型コロナの影響で現地開催とライブ配信を併用するハイブリッド開催となりますが、感染状況が落ち着きつつありますので、少しでも多くの方々に富山までお越しいただければ幸いです。今回の学術講演会では、以下の企画をご用意しました。

シンポジウム1「小児のめまいについて」

自身の不調をうまく表現できない年齢の子どもにおいて、めまいの診断や治療は必ずしも容易ではありません。小児良性発作性めまい症、持続性知覚性姿勢誘発めまい、メニエール病、中枢性平衡障害に関するご講演を通して、小児のめまい診療の現状と課題を皆様と共有できればと思います。

シンポジウム2「小児の嗅覚 成長・発達への影響」

子どもにおける嗅覚障害もアプローチしづらい分野です。小児における味覚障害の診療、発達障害と嗅覚障害の関係、そして幼児における嗅覚検査の開発に関するご講演を通して、小児の嗅覚障害診療の現状と課題を皆様と共有できればと思います。

シンポジウム3「日本小児呼吸器学会との合同シンポジウム:小児閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)診療の現状と課題」

日本小児呼吸器学会と共同で行いました小児OSA診療に関する全国アンケート調査結果による現状報告と共に、OSAが子どもの認知・行動面にどう影響するのか、OSAによる口呼吸の弊害は何か、そして小児OSAへのアプローチに関するご講演を通して、我が国の小児OSA診療の現状と課題を皆様と共有できればと思います。

特別企画1「学会のこれから:with & afterコロナ時代の未来像」

新型コロナの影響で本学会も第15回からウェブと対面のハイブリッド形式での開催となっており、今後もしばらくこの状態が続く可能性があります。そこで、本特別企画では、伊藤理事長をはじめとした理事の先生方に各種委員会活動の現状と将来像をお話しいただき、皆さんと共に「学会のこれから:with & afterコロナ時代の未来像」について考えてみたいと思います。

特別企画2「ダイバーシティー推進シンポジウム:多職種の相互理解と意識改革」

子どもの耳鼻咽喉科疾患診療では、耳鼻咽喉科医や小児科医ばかりでなく、呼吸/言語/聴覚/嚥下など多領域のコメディカルの方々と集学的なアプローチが求められます。本シンポジウムでは、より良いチーム医療の実践のために「職種の多様性」を皆さんと共有することを目指します。

教育セミナー1「線毛機能不全症候群:from Clinic to Bench」

PCDの遺伝子異常には種々のバリアントがあり、病態も異なります。患者末梢血から樹立したiPS細胞を用いる研究が、遺伝子の機能解析と共に治療薬開発につながることが期待されます。日常診療と基礎研究のコラボレーションの重要性をより深くご理解いただく機会になればと思います。

教育セミナー2「小児新型コロナウイルス感染症~富山における医療と教育の連携」

新型コロナの感染予防対策としての社会の厳しい規制が、成長段階にある子どもたちに大きな影響を与えています。富山県での取り組みを通して、危機弱者である子どもたちの感染対策がいかにあるべきかを考えていただく機会になると思います。

臨床セミナー1「新型コロナ感染症が聴覚障がいの子どもたちに与えている影響」

感染対策としての「会話をする際のマスク着用」が聴覚障がいの子どもたちの日常生活に大きな影響を与えています。本セミナーが、聴覚障がいの子どもたちの大変さを理解し、今後どのような配慮や対応をすれば良いかについて考えていただく機会になればと思います。

臨床セミナー2「小児の耳鼻咽喉科専門医と感染症専門医のコラボレーションで必要なこと」

日常的によく診る急性中耳炎などの耳感染症へのアプローチは、耳鼻科医と小児科医では必ずしも一致していないところがあります。小児感染症専門医からのメッセージをお聞きになることで、お互いの立場を認識しつつ、いかにコラボレーションすることが重要かを共に考える機会になればと思います。

特別講演「花粉関連食物アレルギーのアレルゲン解析」

感作成立と発症臓器が異なる花粉関連食物アレルギーの複雑な臨床像を理解するには、花粉アレルゲンの解析が不可欠です。この分野の臨床ならびに基礎研究のエキスパートのお話を通して、研究がどこまで進み、これからどこに向かっていくのかをご理解いただけばと思います。

イブニングセミナー「小児浸出性中耳炎ガイドライン2022について」

発刊間近のガイドラインの改訂ポイントを中心にお話を聞くことができます。

共催セミナー

3つのランチョンセミナーと2つのスイーツセミナーがあります。それぞれユニークで興味深い内容となっています。富山産の食材などを使ったお弁当やスイーツと共にお楽しみください。

一般演題

口演110題、ポスター24題、合計134題のご応募をいただきました。是非とも現地にお越しいただいて、活発な意見交換がなされることを期待しています。

エクストライベント 早朝の街をグルっと一回り

2日目の早朝、学会会場をスタートして富山市内の見どころをご案内する「ランニングイベント」を開催します。初心者も参加できます。学会オリジナルマスクをご用意しますので、お楽しみに。

富山県は、夏でも頂きに雪を残す3000m級の山々からなる立山連峰に囲まれる共に水深1000m以上の深い富山湾を有しており、四季を通していろいろな海や山の幸を味わうことができます。また、富山市は公共交通を軸とした「コンパクトシティー」を目指しており、学会会場の前にある停留場から路面電車に乗ると富山湾の近くまで行くことができます。学会スケジュールの合間を縫って周辺を散策いただくと、思いがけない発見があるかもしれません(富山市公式観光サイト https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp)。皆様のお越しを、関係者一同心よりお待ち申し上げております。

第17回日本小児耳鼻咽喉科学会 学術講演会 会長
富山大学 学術研究部 医学系 小児科
足立 雄一

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